スタッフのらくがき帳

食癖     香田です!

よく友人から、「おまえは口が貧乏や」と言われる。

 

おふくろなど、

「たぶんあんただけ、病院で間違えてよその子を連れて帰ったんや」

いまだに言う。

 

確かに、何を食べてもおいしく感じる。

 

会社で何気ない世間話をしていて、愕然としたことがある。

 

店長以下全員、牛丼屋の牛丼はあまりおいしくないと言う。

 

ボクはめちゃくちゃうまい、と思っていたのに……。

 

食事の仕方も、再三おふくろから注意を受けた。

 

さすがに外ではしないのだが、

「汁物」を見ると、どうしてもそこに熱々のご飯をぶち込みたくなる。

 

味噌汁などは丼鉢に入れてもらい、ご飯とちぎった唐辛子を数個放り込み、

一気にかき込みたい衝動にかられるのだ。

 

「うちの家族でそんな卑しい食べ方は、あんただけや」

おふくろにはさんざん言われ続けた。

 

その点、韓国料理はいい。汁物にご飯を入れても、いやな顔をされない。

 

たとえば、クッパという料理がある。

 

正確に表記するとクッパプなのだが、

クッは「汁」でパプは「ご飯」の意である。

 

つまり、汁ご飯なわけなのだ。

 

ボクはコテコテの日本人だが、

ウチの奥さんはソウル生まれのソウル育ち。ネイティブの韓国人だ。

 

その関係もあって韓国にはよく行くのだが、この国は「汁ご飯」天国だ。

 

中でもボクはカルビタン(カルビスープ)が大好物で、

これにご飯と大量のベチュキムチ(白菜のキムチ)を入れる。

 

韓国ではどのレストランでもキムチはタダなので、

ボクの場合、非常に好都合である。

 

また、韓国の人は、ラーメンの汁にもよくご飯を入れる。

 

日本ではダメなことが堂々と外でもできるので、

この国はボクにとってパラダイスだ。

 

でも、やったらNGになることもある。

 

ラーメンの残り汁にご飯を入れて食べる場合、

丼鉢をキャッチャーマスクのように顔につけて、

箸で豪快に流し込みたいところだが、それをしてしまうとひんしゅくを買う。

 

韓国では丼鉢は、そしてお茶碗も、

決して手に持って食べてはいけないのだ。

きちんと食卓に置いて食べないと、非常に卑しい食べ方となる。

 

そんなこと絶対にやったらダメ、と言われると、

もっともっとやりたくなってしまう。損な性格だ。

 

まだ家内のハルモニ(おばあちゃん)が存命の頃、

ハルモニの家で親戚が集まって食事会があった。

 

出された料理の中に、コムタン(テールスープ)があった。

 

「これに飯とキムチを入れて豪快にかき込んだら、うまいやろな?」

 

そう考えると、行動が先に出る。器を手に持ってかき込んでしまった。

 

周囲からは一斉に冷たい視線。家内の眼には殺意すら宿っていた。

 

その時、ハルモニがハングル語で何かボソッと言った。

 

意味がわからなかったので家内に聞くと、彼女はこう答えた。

 

「男は、あれくらい食欲ある方が色気があってよろしい、と言ったのよ」

 

ハルモニ カムサハムニダ!

 

2012年05月18日 | カテゴリー:スタッフのらくがき帳

« 大阪探索?    Mr.Children    香田です! »

コメント